そして・・・

 西暦2001年5月15日、1999年5月25日にマジェスティの中で生まれた、クラン「黒の天使」は、4代目クランマスターSefileのもと、ここに解散しました。

 始まりは、マジェのオープンβ時代に私と友人(CARCASS)で、「作ってみたいねぇ(笑)」「作ろうぜ!」という勢いだけで始まったのですが、3人目のメンバーmm3、4人目のアラちぃ、5人目のThanderを加えた辺りから形を見せ始め、βが終わりマジェが正式稼動して1ヶ月後に、公式にクランとして形になりました。
 この際、他Playerとの誤解に対して、私自身初めてのネットゲームであった事からショックを隠し切れず、ゲームを挫折しかかったところをフォローしてくれたのもこの初期メンバーです。
 その為、私自身、このメンバーに対する信頼は絶対的なものがあったと言えるでしょう。
 正にそのひと言ひと言に救われていました。

 ノリの良いメンバーが多かった事から、変態クランとかお笑いクランとか呼ばれる事が多かったようです。当初のクールでカッコいいクランというイメージは、名前だけだという話もチラホラ聞こえたくらいでした(笑)
 ゲーム内の店に陣取って、入ってくるプレイヤーを驚かすという、役割を演じながら、実はチャットしかしていないゲリライベント「黒天酒場」は、一箇所にPCが集中する為、サーバー負荷がかかりラグが発生するにも関わらず、メンバーも楽しみ、他の方にも楽しんで貰えたかと思っています。もっともそのせいで「お笑い」というイメージは固まってしまったようですが(笑)
 もっとも2回目はItemを安く売ってしまった為に、変に欲張った人を作ってしまい、1回目ほどの盛り上りはありませんでした。
 また、一年が経ち、私自身がマジェから離れた頃、私の企画で始まった月イチの定例会も、普段は顔を合わせないメンバーとの交流に少しだけ寄与できたかと思っています。

 そして暗部も当然の如く存在します。コミュニケーションが常に上手く言っていたとは言い切ようはずがありません。
 私自身の関係は薄いですし、風の便りに聞いただけ或いは私の感じた空気だけですが、水面下では生々しいものがあったという事だけを示唆しておきます。

 また、私の経験不足から下手な混乱があった事も確かです。
 イベントを行う際には何もフォローせず見ていただけという姿勢が私自身に多かった為、どうしても活気という面でのフォローが弱かったようです。
 ゲームシステム上においてもクラン枠は20個という制限の為、何もしていないクランは自主解散しろという話も出てきた時があり、静観しておくつもりだったのですが、あまりに一方的な意見の前に激情を走らせてしまった事もあるのは、自分の未熟さに対する怒りの現れだったのやもしれません。
 どちらにしろ現実的な指摘は確かなものでした。いつの間にか我々自身の影は消えかかっており、残ったメンバーに負荷をかける状況を生み出してしまっていたのです。

 そして運命づけられていた解散の日が現実になりました。
 ただ既にほとんどのメンバーがマジェを休止していた為、その終わり際は静かなものでした。
 私自身、このように初めてのネットゲームで作った初めての組織だった為、思い入れは特別なものがあります。昨日までマジェを脱会していなかったのが不思議なくらいですが、それだけ思い入れがあるという事です。

 現在は、UltimaOnlineにて、当時マジェで黒天だったドッピオ、Guess、あきこ、GAGA、JYOJYOが同じ名を持ってGuildという形にしてくれました。
 私はUOをPlayしていないので向こうの様子は分かりませんが、BBS上では相変わらずのようです。

さて、大分まとまりの無い文になってしまいました。
最後にクラン設立当時に、メーカーサイドに頼まれて書いた紹介文を載せて、筆を置こうと思います。


 「黒の天使」は、互いに協力しあう事で楽しくゲームをする事を主目的としています。
コミュニケーションを重視していますから、他人が悪意を感じるようなプレイは認めていません。現在のシステム上、今はサポートをメインとして活動していますが、ゆくゆくは色々な事をしていきたいと思っています。

 世界観的には、不明瞭な時代の中、答えを探し求める者達が集まって、真実を見つける為にもがき続けている、という感じです。

ゲーム自体も未完成ですので、どれだけ楽しくプレイできるのか、まだ誰も見つけていないその答えを探して見つけ出したい! そう思っています。

「黒の天使は光と闇を超えた狭間に・・・」


そして、次の姿へと・・・・・