Angel of Black

思考泡影 &過去Log(2011年3月)

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2011/3/22:
被災の度合い

 ファンタシースターポータブル2インフィニティ(以下PSPo2i)でインフラを遊んでいる時に、宮城県から繋いでる方の話を聞きました。やはり本震当日は立っていられない程の揺れだったそうで。まあ、お互い繋いでいられるので、被害の度合いは沿岸部ほどではないようです。

もっとも、被害は少ないですが、11日以降、毎日何十回と余震が続いてますよ。先日あった震度5弱の余震で終わりかと思ったら、震度1以下程度で長く揺れ続けるとかありますし、環境的には安定していないですね。

また、経済的にもガソリンが無いせいで、店は開いてませんし、ガソリンスタンドでは行列ですし。佐川急便が配達に来た時には驚きましたけどね。話を聞くとガソリンのある車と動ける人で切り盛りしてるらしいですが、とても疲れた声をしていました。
ガソリンスタンドでも、いつも懇意にしてる個人店ではひっきり無しに問い合わせの電話があって、家族全員ノイローゼ気味だとかで、目には見えない人的被害みたいなものが蔓延しているように感じます。
 うちは県北なので、原発の影響で若干放射線が増えてるみたいです。親戚に東電関係者もいて苦労してるみたいですが、報道では現場の苦労は伝わらないようですねぇ。むしろ槍玉にされているようで、心苦しくなります。もちろん、全てを是とするわけではありませんが、否定と非難しか聞かないのは嫌なものです。


 また、静岡県の方とかから話も聞きましたが、今後の被災を恐れて色々と買い占めたり、支援の為に苦難されているようで、感謝の気持ちと共に申し訳ない気持ちにもなりました。
そちらの方でも経済活動の停滞があるようで、これからの経済の冷え込みを懸案されてましたが、俺個人の意見としては、また、上を向くだけだから方向性としては気楽じゃないかなと思いますけど、どうなんでしょうね。
搾取と嘲りが蔓延する経済よりは、循環と優しさが広がってくれるといいんだけどなぁ。すいません、個人的概念だけで書きました。




 さて、話を変えて上述のようにPSPo2iのインフラが楽しいです。チャットやゲーム内メールなど、ソフトキーボードな上に文字数制限も厳しいので不便ですが、まあ、これが案外面白い。
MOタイプなので、部屋名とかも面白いですよ。「Hな♀きて!」とか「チートしてる方きて!」とか「○○校あつまれ!」とか「放置中」とかばかりが検索で出てきて、まともそうなのは全体の1〜2割くらい。顎が外れるようなものが多い・・・というか、若い人が多いんでしょうね。社会的常識の物足りなさを感じる部屋の多いこと多いこと。
そんな中、まともな方々と一緒に遊べて楽しかったので、ちょこちょこと遊んでいます。同じミッションでもソロで遊ぶのと誰かと遊ぶのとでこんなに違うものなんだと、久しぶりにまともにネットゲームを遊んだ気がします。


2011/3/14:
目の前で道路が割れる様に驚いた

 まさか東海大地震よりこっちが先とはね!!!

3月11日の当日は、実弟夫婦とお袋と俺の4人で昼飯を水戸でステーキを食べ、偕楽園を眺めた後にカラオケでも行こうかと国道349号バイパスを那珂市方面に北上中、突然、弟の車が大きく揺れる。風が強かったし、弟の車がワゴンだったので、凄い風だなーとか笑っていたものの、よく見ると電線が激しく揺れてる上に窓から見るブロック塀が倒れて、信号が止まり、周りの車も止まり、道路がひび割れ、「風じゃねぇ、地震だ!」と実弟が言葉にして、カーナビのテレビで事態の深刻さに驚きました。

もうカラオケどころじゃないので、別の車の母にすぐ戻ろうと話し、実弟のアパートに置いてあった愛車に乗って祖母が一人でいる自宅に向かい、その最中に見かける盛り上がった道路や陥没した道路にゾッとしながら運転していました。
ラジオから流れる放送は東北の被害の大きさを伝え、道沿いの店や学校では誰もが避難しており、古い建物は倒壊し、芯の入ってないブロック塀は全て壊れていました。

でも、日本人で良かったと思ったのは、店に押し込む強盗は一切見かけず、信号 が全て消えて混乱するはずの道路では、走る車の皆が道を譲り合って慎重に運転しており、衝突事故は一切なく、思いの他、予測する移動時間のズレが無かった事です。二車線の大きな十字路などでも、なんかタイミングを合わせるように道を譲り合って、滞る事が少なかったのは正直驚きでした。
これは後に新聞で読んだ事ですが、中国の全ての新聞が日本人の冷静さに賞賛の記事を載せたそうです。天災の恐ろしさを知る日本人の「我々」意識は広いみたいです。まあ、その恐ろしさを実感としてこの身に知ったのは初めてですがね。

 俺の自宅は県北で内陸方面なので、自宅に近づくほど被害は目立たなくなりましたが、ブロック塀の崩壊や信号・・・というか電気の停止は目に付きました。
そして心配していた祖母には被害は無く元気な姿だったのでホッとしました。自宅も一切の崩壊は無く、高いところにおいていた物が落ちていたくらいですね。親が心血を注いだ小さな城はM9.0の大地震とその余震にも耐え続けるだけの耐久力を備えているようです。俺の部屋では山積みのエロ漫画(*ノノ)とサブPCが倒れてましたが、30分ほどでいつも通りの光景に戻りました。

 当日の夜は夜中から朝までずっと余震が続いて、時折激しい揺れもありました。ま、激しい揺れは今でも続いてるのですけど、頻度は少なくなりました。
ライフラインについては、電気が今日の17時にやっと使えるようになり、水は昨日から12〜18時限定で使えるようになりました。ガスは備蓄があったようで当日から使えました。
ただ、驚いたのはご先祖様が選んだこの土地の利便性です。電気、水道の使えない日が2,3日あった訳ですが、その間、水は裏山(うちの土地です)にある泉から汲み取り、もしガスが無くなっても裏山から薪でも採ってきて燃やせばいいだろって感じだったし、食料は米、味噌、野菜などを自家製で作ってたのでそれを食べればいいし。それと以前考えてたんですが、山間で北と西にまたがって山を背負っているので、もしも戦闘で攻められたとしたら守りやすいなーと、思ってたんですよねー。
それはさておき、物流が止まってるせいで、ガソリン等の燃料類が地域的に枯渇したらしく、今日になって入手不可能になったっぽいです。GSの店主の話でも「いつ入るか分からないから、今あるのを大事に使った方がいい」との事で、報道の話を聞くと、この問題はちょっと長引くかもしれないとも考えています。


 幸いにも俺の周りは被害が少なく済みましたが、震源地に近い沿岸部や東北のニュースは深刻だなと憂慮してます。けど、こればかりは互いに協力していくしかないと思いました。地域社会の助け合いが窮地を乗り越える為に絶対に必要だと、災害にあってつくづく実感したことです。災害にあった人は、大なり小なり誰もが困ってるのですから、そのストレスで嘆き合い罵り合う時間は、協力して助け合う事に回した方がいいです。
あと、救済を名乗り出てくれた国のリストとかを見て感謝の気持ちで涙が出ました。救済活動に当たってる人達は頑張って、でも死んだり怪我したりしないように気を付けて。助けが来るまで頑張って耐えている人達は救済活動に当たってる人達を信じて欲しい。彼らはきっと助けたい一心でその身を削って頑張り続けてくれていると思うから。

 で、災害にあって憤りを感じたのは、事業仕分けで災害対策予備費等を「いつ起こるか分からないものに必要性を感じない」と言ってくれた民主党の皆様。目の前で日常が崩壊する只中とその後の生活の苦労を少しでも、本当に少しでも知れば、こんな事を言えなかった筈。日が落ちたら真っ暗闇になり寒さに震え、余震で揺れる度に怯えつつ、自分よりもっと酷い目に合ってる人達が早く救済されるようにと祈り、咽喉が渇いた時に水を飲もうか悩み、水を見ればどこに貯めようかと考え、明日は同じ食事が出来るかなと考える日を過ごしてみればいいんだ、馬鹿野郎。

 あと、東電の人が電力確保のための計画停電の報道の時に変な質問をしてる記者に腹が立ちました。東電の人は一生懸命やってくれてます。被災してる人もいるだろうに必死に頑張ってくれてるんです。そんな彼らにあんな不躾な聞き方ないだろう。それに答えてる時間を本来の仕事に使わせてあげて下さい。東電の人の真摯さと必死さが伝わってきたのに、記者の発言には悪意すら感じるものもあった。東電はその記者の家を計画停電で停電させて、被災地の電力に回せばいいんだ。特に夜の寒さが酷いから避難所の暖房や捜索に使う電灯の電力に回しても天罰は当たらないよ。
ちなみに、NHKと地方報道局の情報は非常に役立ち、頼りになったから、これらは必要だと思いました。


今後予想されている地震、いわゆる日本列島が乗っかってるプレートに関わる地震は東海大地震と東京直下地震が予想されているらしいので、携帯ラジオ、懐中電灯、携帯等に充電できる手動充電器などは用意した方が良いと思う。当然食料と水、寒さを凌ぐ為の毛布や身体を拭くタオルなど、本当に必要になるし役立つから。出来れば、プレートのストレスが今回の地震で大きく消化されていて、次に続く地震が少しでも小さなものになっていればいいんだけど・・・こればかりは予測しようが無いからなぁ・・・。でも何にせよ、一般に災害用に備えておくとされる備品は絶対に必要になるから、用意しておくべきだと思います。
今回、自分はマルチライトラジオというものを後輩Mと一緒に事前に買っておいて、何かに役立つかもと取っておいたのが凄い役に立ったのです。ライト、ランタン、警告灯の点灯機能、FM/TV、AM、サイレンの出力機能、携帯電話への充電機能と備えていたので、電気が使えなくなった中でとても使えました。
逆に携帯電話の不便さ・・・つーか、バッテリーの消耗の早さに困りました。簡単に言えば、メールのやり取りするのに充電の為にレバーを1000回回してやっとだったという・・・。もっと機能が狭くていいからバッテリーが長持ちする携帯電話が欲しい。ネットの災害情報とか充電が切れたら見れないわけで、その充電が1、2日で消耗してしまうなら、今回のような大きな被害の時にはすぐに役に立たなくなるのですよ。知り合いにメールしてた時、脇ではレバーをキコキコ回しながらメールしてて難儀しました。

うーん、汎用性の高い人力自家発電装置を真剣に研究してる機関は無いのかなー。被災した時は少しでもあると便利なんだけど。電気が自由に使える内は気付かないかもしれないけどさ。




 最後に、本震の当日の夜、暖房器具が使えずに寒く暗い夜を迎える晩飯の時に、お袋が作った熱い葱の味噌汁がとても美味しかったです。この美味さと温かさが岩手や宮城で俺よりも酷い災害にあった人達にも味わって欲しいと心の底から思いました。


おまけ
 ある程度落ち着いた昨日、後輩Mは大丈夫かと思い彼の家に行ってきました。お互い顔を見れば安心するし、情報交換も出来るからと思って。
で、家は無事な様子だったので、元気にしてるかと思ったら、後輩Mのお母さんが出てきて、

母君:「ああ、息子だったら花粉症で寝込んでるよ」
俺:「花粉症!?(゚д゚)!?
母君:「うん」

地震で怪我とかしてなくて良かったです。


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