帝王学とか


帝王学の三原則

トップは、

  1. 原理原則を教えてくれる師を持つこと
  2. 直言してくれる友人を持つこと。
  3. 諫言してくれる部下を持つこと。

ことが必要である。

1. 原理原則を教えてくれる師を持つこと

 帝王学の一つ目は、原理原則を教えてくれる師を持つことです。
 物事には全て原理原則があります。
こんな場合はこうだった。あんな場合はああだった。というケースだけを学んでも、ではそれ以外のこういった場合はどうなの?といわれたとき判断できません。どのような場合にもあてはまる原理原則を学ぶことにより、あらゆるケースにおいて自分で判断できるようになるのです。2000年前はそうだったが今はこうであるとか、中国ではそうだったが日本ではこうである、と言うのは原理原則ではありません。時間と空間に関係なく必ず成立するのが原理原則です。コンピュータの勉強でもそうです。必ず原理原則があります。
 何を学ぶにしても言える事です。原理原則を教えてくれる師を持つことです。

2. 良き幕賓を持つこと

 帝王学の二つ目は、良き幕賓を持つことです。
 人間は何かを判断する時、既に持っている自分の知識と経験から判断します。しかし、一人の人間が得ることのできる知識や経験には限界があります。自分と違った知識を持っているひと、自分と違った経験を持っている人。そういう人たちのアドバイスに目から鱗がとれたということはありませんか?
 幕賓とはアドバイザー、良き友人のことです。
 自分とは異なる知識、異なる経験を持ったアドバイザーをできるだけ多く持ちなさい。多ければ多いほど良いです。これが良き幕賓を持つと言う事です。

3. 讒言してくれる部下を持つこと

 帝王学の三つ目は、讒言してくれる部下を持つことです。
これはある程度の地位にあって部下を持った時の話です。組織では人は下から上はよく見えますが、上から下はよく見えません。
 自分の悪いところや、部下がついて来れないところを指摘してくれる、そんな部下が一人は必要です。讒言してくれる部下とは、まさしく自分の悪いところを指摘してくれる部下の事です。しかし、一人でいいですよ。ひとりで、ふたりいると腹が立ちますから。部下が讒言してくれたとき、聞く耳を持たなければなりません。せっかく自分の悪いところを指摘してくれたのに、「ウルサイ!だまっとれ!言ったとおりにすれはいいんだ!」などと讒言をはねつけては二度と讒言してくれません。よく聞いて、しかし、その後反省し軌道修正しやり方を変えるか、あるいはやはり元のままが正しいと信じてそのままのスタンスで行くかは、話を聞いてから判断すればよいのです。
 部下とは普通耳に心地よい事しか言わないものです。あなたは指導力があるとか、あなたの考え方に共感しますとか、尊敬しますとか。そんな言葉を真に受けて、自分はみんなに慕われている指導者だ、なんて思ったら大きな間違いです。影では悪口を言ってたりする奸臣がいるものです。
 真実、皆はどう思っているのか、自分の悪いところはどこか、部下がついて来れないところはないか、 あるとすればその原因はなにか。
これを讒言してくれる部下を一人は持ちなさい。一人でいいですよ。


教育

教育 とは、

  1. 教えるより、相手の本来もっているよさを引き出すこと。
  2. 自らを教育すること。
  3. 率先垂範すること。

である。リーダーが変われば部下も変わる。優秀なトップのもとには優秀な部下が育つ。

教育力は指導力ではない。経営者自身の自己教育と他者教育、両面を含めて始めて{教育力}と言うのである。

自己教育とは、社内外の和の元たる経営者自身の{率先垂範}。

目前の当たり前の事の実践を継続して続ける{凡事徹底}。

万象・万人を我が師ととらえる心境の練磨、等々による人徳の養成を指す。


魅力的リーダーの条件 《 職場は、リーダー次第である。》

  1. 人生に希望を抱いている。
    {心が先行する}夜が明けたから日が出るのではない。日が出たから夜が明けたのだ。希望は心の太陽である。
  2. 自分の器を大きくする。(こだわらない。とらわれない。)
  3. 部下の言う事によく耳を傾ける。
    (名君とは、聞くことなり。多方面から聞き、多面的に見る。)
  4. 自分の役割に自覚がある。
  5. 自分の主体性を持つ。
    {リーダーの三禁}(逃げ、言い訳、責任転嫁)
  6. 健康である。(節制)
  7. 人生の基本方針を持つ。
  8. 当たり前の事を当たり前にできる。( 凡事徹底 )
  9. 人使いがうまい。人をやる気にさせる。
  10. 部下が困っていたら助ける。

人をうごかすには、

  1. 相手の欲するものを与える。
  2. 相手を認める。

ことが重要である。

 教育の大原則 とは、《 良さを認める 》ことである。
 例えば、{0点を正直に見せたからえらい。}とまずほめる。

 リーダー
 たった一つの事の継続が、共鳴・共振を生み、 共感を生む。

 Yellow Hat (カー用品販売)の社長さんは、率先してトイレ清掃を続けている。

 いい会社ほど上からよく働く。出勤も社長、重役ほど早い。


閉鎖性の打破

 会社や官僚組織や学校での問題の発生等、共通原因の一つに、{閉鎖性}がある。その集団独自の価値観や習慣やルール、常識等が当たり前と思い込み、それが世間一般の非常識であり、通用しない事に気が付かない。そのことから、日本の現在の問題が発生しているとも考えられる。

 現代の若者は、指示無視症候群 という特徴がある。 理由や目的を説明してから、指示を与える方がよい。

 夫婦仲の良い事が基本。 妻を変えようとするな。まず自分が変われ。妻は自分の鏡である。


Angel of Black is in the interval exceeding light and darkness...