ネタ帖 更新:2006-7-14


世界観

 とりあえず日本。近代か中世か古代か未来か。やっぱ萌えるから仮想現代。

 悪意を持ったエネルギーである『穢れ(日本語を語源とし、各言語でも「けがれ」の音で適用されている)』により、人類の社会に悪影響を除去する対魔機関が、各国の影の国家機関として存在する世界。

 対魔機関で国際的に有名になっている組織は、以下のものがある。


設定色々


【エネルギー】霊力(れいりょく)

 超常能力を成立させるエネルギー。


【エネルギー】穢れ(けがれ)

 悪意の込められたエネルギー。単純な力は霊力そのものより強い。


【名詞】鬼人(きじん)

 霊力によって作られた人型生体兵器。


【金属】緋緋色金(ひひいろかね)

 触ると冷たい、表面が揺らめいて見える、磁気を拒絶するという特色を持つ伝説の緋色の金属。


【金属】青生生魂(あぼいたから)

 緋緋色金と逆の青い金属。特性は緋緋色金と同質。同族の合金であると推測されている。


【組織】陰陽省(おんみょうしょう)

 日本政府に設置されている陰の司法省。超常現象に起因した違法行為を取り締まる。ここには超常現関係者しか入る事が出来ない。ちなみに扱いは公務員。命の掛かる事件も少なくない上に夜勤もある割には、安月給だという噂である。


登場人物


沙上 志征(さじょう しせい)

 主人公。性格は楽天家。力はあるが韜晦することが多い。義理堅い性格で頼まれると断れない兄貴肌。

 情報無効化の能力を持っている。

 武器は直刀『烈煌(れっこう)』 武技は剣訣+剣法+掌法。

 決め台詞は「一命身上、刹那の如く」


桜葉 舞夜(さくらば まや)

 豊富な知識と多角的視野のせいで、一般人とはズレてしまう為、風変わりで冷めていると思われることが多いが、実は割と熱血。地面に触れるくらいに伸ばした長髪が特徴。

 彼女の居合いは対象に向かって刀を振るのではなく、対象自身が斬られる為に刀を引っ張っているという理屈の絶対命中斬撃。また偏向フィールドも作れる。

 武器は緋緋色金で作られた紅一刀『桜華(さくらばな)』 「桜(さくら)の華(はな)の紅(くれない)は 屍(かばね)に残(のこ)る 血(ち)の紅(くれない)」と刀身に刻んであり、鞘も緋緋色金であり、その強度から受けや打撃に使える他、柄と鞘を固定させる機構が付いており、大刀にもなる。武技は居合および斬撃がベースの桜華流。

 決め台詞は「狂い咲け、血桜」


神薙 静那(かんなぎ しずな)

 旧神官家から続く名家のお嬢様。言葉は刺々しく皮肉的だが、底意地が悪いわけでは無く恥ずかしがり屋の裏返し。前髪の右側だけを右目が隠れるように垂らしているが、これはかつて姉の『結』に傷付けられた傷が残っている為。あとは後ろで結って腰まで届く長髪をポニーテールにしている。このことで姉と責めることはないが、傷跡を気にして恋愛に臆病なのは事実。

 強力な力場フィールドを生成でき、極めて高い防御能力を持っているが、パーソナルスペースと同程度にしか展開できず、その範囲は狭い。
 その他、直接触れる事で生命活動を促進させる回復能力も持つが、これは効果範囲内(直径20cm程度の球状)全てに効果を及ぼす為、細菌やウィルスに感染した場合は逆効果になる。

 武器は神薙家に伝わる伸縮機構を持つ直槍『月泉(つきいずみ)』、短い棒状にして携帯している。武術の神薙流は円運動による防御が主体だが、静那は『月光一閃』という必殺の一撃がある。また、静九の霊力を使って投擲すると光子化し、投げたと同時に的に刺さった状態になる。再び手元に空間移動で戻ってくる機能がある。

 決め台詞は「穿いて差し上げます」


霧峪 紫乃(きりたに しの)

 元々はエルターディナの試作実験体。試作体として過剰なパワー調整のせいで短命だった。たまたま一人で街を散策してる時に志征、舞夜、静那に誘われ、初めて人間らしい経験をしたことから彼らに初めての親近感を抱き、バルト&エルタに奇襲された彼らを身を呈して護り、瀕死の重傷だったが、志征に『核』を書き換えられて、そのまま彼らの仲間に加えられる。

 武器は短刀二刀流。エルターディナは風の人造鬼人なので、その能力をそのまま受け継いでおり同じように高速移動ができるが、『音』という振動を操ることが出来るようになり、分子間切断が可能になった。

 決め台詞は「斬る」


崇神 司光(たかがみ しこう)

 軍神『武甕槌神』の加護を受けると言われている祓人筆頭。
 威圧的だが紳士的で冷静沈着な皮肉屋。志征とは親友で互いに憎まれ口を叩き合っていることが多く、その場合、大抵は周りを騙そうという二人が陰湿なドッキリを狙っている証である。

 彼の能力は電磁力を自由に操作できる事であり、その現象は自然現象のそれと等しい。

 武器は剛剣『布都御魂剣Type.D(ふつみたまのつるぎタイプディー)』で、真鉄にミスリル銀を少し混ぜた真銀鉄を鍛えて、刃渡り150cm、厚さ8cmに鍛え上げたかなりの大剣。これを司光は軽々と扱い、その様は司光自身の光子力も加わり、周囲には光の洪水が溢れ出しているように見えるという。

 決め台詞は「神鳴る焔の揺らめくままに」


崇神 結(たかがみ ゆい)

 神薙静那の実姉で司光の妻。静那と同じ武術・霊術を使う。性格は落ち着いていて優しく母性的だが、怒ると下述するように馬鹿力なのでそれでギリギリと首を絞めたり、腕をつねったりしてくる。妹の『静那』の右目に傷跡を残してしまった。しかし長い年月と共に二人とも幼い頃の過ちと納得し互いを責め合うことは無いが、静那がそれを気にして恋愛に臆病になっていることは気に掛けている。

 静那と同じ生命活動を操る能力を持つが、逆鱗に触れると能力を意図的に大暴走させ、周囲の生物から生命力をギュンギュン吸い込みながら、それを全て物理破壊力として周囲にガンガン噴き出す『歩く爆弾』となるので、『吸精女王』と揶揄されて周囲に恐れられている。効果範囲は結の認識力に等しい。

 ちなみにキレるまでの臨界点は長い為、そう頻繁にあるものではないので、一種の天災みたいなものだろう。

 武器は大身槍『月薙(つきなぎ)』で、妹の静那と違い、結自身は神薙流の中でも斬撃技を得意としている。見た目は細腕なのに馬鹿力で10人くらいを一振りで斬り払った実績がある。得意技は『散月光』

 決め台詞は「粛清のお時間です」


バルトテックス(愛称バルト)

 炎の人造鬼人。角は三本。志征捕獲の為に起動するも、志征と舞夜の前に敗れる。志征に人造人間である事を見抜かれ、人間としての意識を覚醒、そのまま組織を裏切り孤高に彷徨う事となる。覚醒前は無感情だが、覚醒後は割と飄々としていて情に厚い。常に丁寧語。斧槍を使い、炎を使った霊術を使う『炎の三本角』。


エルターディナ(愛称エルタ)

 風の人造鬼人。角は二本。バルト捕縛を命じられている。当然、感情は無い。バルトと数回の接触を経て意識覚醒、逆にほだされてしまい、バルトと行動を共にすることになる。基本的に無言タイプだが歌唱力が非常に高く透き通った声は誰もが聞き惚れるが、実はこれも能力の一つで、ギリシア神話の『セイレーンの歌』と同様の霊格である。双剣使い。


油谷 厚樹(あぶらたに あつき)

 舞夜と静那が勤める事務所の所長。年齢は50代。名前の通り脂ぎってるが、人当たりは温厚。陰陽省第三技術研究所所長の皆実俊一郎、陰陽省経理部長の猪井将珊らとは、かつて実働部隊としてチームを組んでいた。

 元々は職人気質の祓人で、常に一線で活躍し続けている。武術太極拳と道術を使い、脂ぎった外見とは裏腹に、その流れるような体術は見事で、戦う姿は皮脂に光が反射して鮮やかにギラギラする為、『錦脂(にしきあぶら)』と呼ばれている。


皆峯 俊一郎(みなみね しゅんいちろう)

 陰陽省第三技術研究所の所長。主に霊力関連の技術を研究している。黒縁めがねで如何にも研究者という感じ。物腰は丁寧だが痩せ型で少し神経質。自身も元祓人で油谷、猪井とチームを組んでいて参謀役だったが、技術研究力を買われて研究所入りした。状況判断は論理的で計算高いが、チームを裏切る結論は選ばない。


猪井 将珊(いのい しょうさん)

 陰陽省経理部長の部長。かつて油谷、皆峰とチームを組んでおり、リーダーをしていた。落ち着いた物腰と洞察力、そして漢の渋さが兼ね備わった人物。中肉中背だが筋肉質なのかガッシリした印象を与える体格。


Angel of Black is in the interval exceeding light and darkness...