EverQuest

2006/10/17

Account Canceled

　2年年くらい迷いましたが、Kamikaze、Yukikaの両アカウントをキャンセルしました。

　EQ1は今でも最高のゲームの一つだと思っていますが、俺の求めていたEQはSoVの時点で終了しています。SoVのコンテンツでSoLやPoPのように横方向へのコンテンツが増えるのが望みでしたが、むしろ縦方向へのコンテンツが増え、ドラゴンボールのように青天井になってしまったのが残念です。もっとも、この頃Bradがいなくなったので当然かもしれません。

　ストーリー的にも一神教的な思想が強くなったせいで、多神教的な勢力に対する住み分けが出来なくなったのは熱が冷める部分でしたが、一気に冷めたのはPoPのRaidコンテンツでした。

　謎の大崩壊からNorrathを守る為に神々に囚われた預言者を救出するという話のようでしたが、神々と戦う理由とか、大崩壊とかさっぱりです。ノアの箱舟伝説に、多神教帝国を征服しようとした某世界宗教的思想に、助けるNPCもその教祖のような格好だったのは色を失った感じでした。

　また、Raid対象の中にPalの信仰神の一柱だったMithaniel Marrがいたのが冷めた最大の理由。聖騎士が（何らかのQuestによる展開もなくモジュール追加というだけで）、突然信仰する神の友好神と戦うというストーリーラインは、俺がKamikazeとYukikaにイメージしていたロールプレイスタイルとかけ離れたものでした。

　またCombine帝国の謎もなんだかよく分からないまとめ方をされたのも。むしろCombine帝国は姿を見せずに遺物だけが見付かる古代ロマンのままでいてくれた方が、探索という楽しみがあって良かったな。

　どちらにしろSoL以降は後付けでしょうから仕方ないでしょう。

　ただ、システム的に数時間かかるシステムは、元が面白いだけに悩ましいところです。その無駄にかかる時間は、面白さを構成する無駄の一つですが、それを実生活に織り込もうとするのもまた、難しくなってきているというのも事実なのですから。

　EQ1の正当後継とも言えるVanguardがBradの手によって生まれようとしていますが、彼はEQ1で果たせなかったことを再びVanguardで表現しようとしてるのでしょう。じゃあ、果たしてそれは俺達の生活に溶け込めるものなのか？と考えると、疑問が多くて尻込みしてしまっているのが本音です。PCスペック不足によるハードウェア買い替えに対する金額不足も懸念の一つでもあります。

　ま、EQで得たものというのもありまして、ネットコミュニケーションの恐ろしさを知りました。ネット上では互いの気持ちを伝え合うのは、普段よりも難しく、顔を合わせていれば伝わるはずの思いやりが伝わらない為、表現が露骨に見えてしまい、通常のコミュニケーションよりもトラブルを起こしやすい為、普段以上に気を遣うコミュニケーションが必要だと学びました。これが転じて、相手の気持ちを察することや、言葉にしなければ伝わらない事などの見極めも以前よりは上手になったと思います。

　また、失ったものもあります。同じ会社に勤めていた友人をEQに誘ったら、EQ廃人となって、会社を殆ど無断欠勤するようになり、最終的に自主退職という形で会社を去ったことです。仲が良かっただけに残念でした。もっとも、彼自身に元々そういう素養はあったのですが、、俺がEQに誘ったことも遠因の一つだと責任を感じました。ちなみに彼は今は元気に別の会社に勤めていますし、この時の経験を糧として人間的な成長もしているので、もう大丈夫です。ただ当時はEQ内での態度とリアルでの態度に違いに、人と向き合うことの難しさも学んだとも言えます。

　さて、それでは2000年2月14日から始まった俺のEQ生活も、ここでひとまず終了です。

　一緒に遊んでくれた方々にも、色々と議論を交わし合った方々にも、喧嘩別れしてしまった方々にも、今でもコミュニケーションを持ってくれてる方々にも、みんなにどうもありがとう。それぞれの結果は色々でしたが、どれも全てが自分の糧となりました。

　そしてまた、いつかどこかで出会う機会に恵まれたら、その時は改めてよろしく。

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